腎虚のサイン
カテゴリ:子宝相談
こんにちは、漢方なつめの福山です。
今回は卵巣の老化について書いていきます。
漢方では7の倍数の年齢を女性の体の節目と考えています。14歳で生理が始まり、28歳で妊娠のピーク、35歳から老化が始まると言われます。この老化の始まりを漢方では「腎虚」ととらえて対策をします。大体30歳過ぎから私は補腎薬を使いますが、実際年齢よりも腎虚が進んでいる方も多くいらっしゃいます。
この腎虚ですが、普段の生活でもサインを知ることが出来ます。まず、排卵期のおりものが少ない、生理の経血量が減ってくるというのがあります。子宮内膜は女性ホルモンの影響で厚くなりますが、卵巣が老化する「腎虚」の状態ですと内膜が若い頃より薄くなります。また基礎体温で低温期の体温が高い(36.5Cくらい)、低温期が短く排卵期までの期間が短い(11日以下)なども腎虚が疑われます。基礎体温では、20代と40代の基礎体温表では大きく違います。20代の基礎体温は低温期と高温期の差が大きいですが、40代は体温差の幅が少なく、補腎の必要を感じます。
35歳より若くてもこれらの症状があれば、まだ30歳代だし。。と妊活を先延ばしにしない事です。また、普段出来る養生としてはとにかく「早寝」すること、たんぱく質をしっかり摂る様にすることです。妊活は年齢次第といっても過言ではありません。漢方でも補腎薬を使って卵巣のケアをしますが、年齢が高くなればなるほど、補腎薬でも動物性の生薬が配合された質の高いものを使いますので、どうしても高価になってしまいます。年齢が若い方が漢方薬も最低限で済みます。まずは生活の立て直しと、少しでも早く積極的な妊活に取り組んでみてください。