こんにちは、漢方なつめの福山です。

秋になり、涼しくなってくると増えてくるのが手荒れ（主婦湿疹）のご相談です。夏場はそれほど感じなかったのに、秋口になると手指が乾燥する、指がひび割れる、さかむけが出来るなどの症状が出て、水仕事で悩む方も多くいらっしゃいます。特に今年はコロナの予防で消毒液を頻繁に使用するので手荒れが悪化しやすいかと思います。

寒くなると血管が収縮しやすくなり、手や指の細い血管の血流が悪くなりやすくなります。細い血管に栄養が届きにくくなるので皮脂の分泌も低下し、乾燥しやすくなってしまうのです。外気の乾燥も症状を悪化させる原因です。

その為、漢方では血行を良くするような漢方薬を用います。当店でよく使うのが「桂枝茯苓丸加ヨクイニン」です。桂枝茯苓丸は、於血と言って血流が悪い体質の方によく使う漢方です。生理痛や子宮筋腫にもよく使いますが、簡単に言うと体を温めながら血行を良くするイメージですね。その桂枝茯苓丸に肌荒れによく使う「ヨクイニン（はとむぎ）」を加えたのが「桂枝茯苓丸加ヨクイニン」となります。栄養を届きやすくし、ターンオーバーを促しますので主婦湿疹だけでなくシミや肌荒れにも効果が期待できます。

さらにお腹が冷えている方は細い血管に血が届きにくくなりますので、人参湯など脾胃を温めるものをプラスします。また、女性に多い血虚体質の方は血流を増やしてあげる事も必要ですので婦宝当帰膠などを一緒に飲んでいただくと効果的です。手荒れだけでなく寒さによるカラダの冷えも楽になりますよ。

ちなみに外側からはリスブランのハンドクリームがおススメです。手を洗った後に「静（しずか）」で水分を補給した後にハンドクリームを塗って油分を補給します。肌荒れがひどい方はピンク色の「ビューティシャンハンドクリーム」が良いです。塗った後にすぐおにぎりを握れる安全性もありながらしっかり保湿して使いやすいので、口コミで大人気のハンドクリームです。私もキッチン横において塗っています。ぜひ手荒れにお悩みの方はあわせてお使い下さいませ＾＾