妊婦さんのコロナウイルスワクチン接種について
こんにちは、漢方なつめの福山です。
日頃お客様より妊活中や妊娠中にコロナウイルスRNAワクチン接種についてご質問を受けることが多いのですが、今月6月17日に日本産婦人科学会HPに文章が記載されていましたので記事にしたいと思います。
文章内では「日本においても希望する妊婦さんはワクチンを接種することが出来ます」とあります。多くの接種経験のある海外の妊婦さんにおいて重篤な合併症が発生したという報告もなく、また、もしコロナウイルスに感染すると後期の感染ではわずかですが重症化しやすいとあります。そのため、ワクチンを接種することのメリットが、デメリットを上回ると考えられています。特に高血圧や糖尿病、気管支喘息などの基礎疾患がある方は接種を検討下さいとあります。
ただ、副反応に対して発熱した場合は解熱鎮痛剤でアセトアミノフェン製剤を内服するべきとありますので、接種の際には妊娠中だということを伝えて接種を受ける必要があります。詳しくは日本産婦人科学会のHPに記載がありますので接種を迷っている方は記事をご参考にされて下さい^^http://www.jsog.or.jp/news/pdf/20210617_COVID19.pdf
なお、コロナウイルスワクチン接種も効果は100%ではないのでマスクやうがい手洗いなどの日々の感染予防は継続して行う必要があります。漢方ですと有名なのは補中益気湯でしょうか。他にも黄耆という粘膜を強化してくれる生薬を多く含む衛益顆粒(玉屏風散)などもございます。どちらの漢方薬もコロナウイルスに対して効果があるというよりは、体の抵抗力を上げてウイルスや細菌が体内に侵入してくるのを防ぐという漢方薬です。
また、風邪が流行るシーズンに人気がある「板藍茶」ですが、若干の子宮収縮作用があると言われています。普通に1日2〜3包飲んで頂く分は問題ないのではないかと思いますが、念のため12週くらいまでは控えたほうが良いかも知れませんね^^
まだまだコロナの話題は尽きませんが、妊婦さんが心配されているワクチン接種について正式に文章が発表されましたので今回は記事に致しました。一つのご参考になればと思います。