よく使う膀胱炎の漢方2処方
こんにちは、漢方なつめの福山です。今日は膀胱炎について書きます。
膀胱炎は、女性に多く大腸菌などが尿道から膀胱に入り最近が繁殖して炎症が起こる病気ですね。排尿痛、頻尿、残尿感、出血などを起こす時もあります。
膀胱炎の治療は基本的に病院を受診し、抗生物質を服用して改善します。しかし尿検査で菌が見つからない人、抗生剤で治療し菌が排出されなくなったのに自覚症状は残りスッキリしない人、抗生剤を長期的に服用したくない人など漢方を試してみたい人も多くご来店されます。膀胱炎は慢性化しやすいので、次に膀胱炎になった時のために薬をあらかじめ準備しておきたいという方も多いです。では実際漢方薬の効果は?というと、結構よく効くのではないかと感じています。
中医学で膀胱炎は「淋証(りんしょう)」に含まれます。淋証は、排尿痛、頻尿、残尿感、血尿などの症状を言います。漢方薬は数多くありますので症状に応じて組合わせていきます。
よく用いられるのが、竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)と猪苓湯(ちょれいとう)が有名です。竜胆瀉肝湯は清熱作用が強く、膀胱炎のなり始めで痛みがあったり、灼熱感があったりという急性期に用いられます。猪苓湯はどちらかというと痛みよりも残尿感ですとかスッキリ出ない時に用いられます。どちらも一種類の漢方ではなく抗菌作用があるものや、利水作用がある漢方薬と組み合わせて使っています。短期集中でしっかり飲まれることをお勧めしています。(大体7日分くらい服用して頂いております。)
また、寒い時期に膀胱炎が起きやすい、疲労で起きやすい方は温める作用のある牛車腎気丸や補中益気湯を予防に飲まれると良いですね。こちらはコツコツと準備が必要です。
私も膀胱炎かな?と思った時は猪苓湯を飲んでいます。冬場は膀胱炎になりやすいので常備しています。血尿が出たり、痛みが強かったり、一時間おきにトイレに行きたくなるなど強い症状が出たら病院に駆け込むと思いますが笑、今のところなんとか漢方薬で対処できているかなあという感じです^^
気になる方は一度お試し下さいませ^^