乾燥が気になる時期の漢方茶
こんにちは、漢方なつめの福山です^^
秋の気配を感じる時期になってきました。この季節が変わる時期に多いご相談が「乾燥」です。なんとなく口が乾くですとか、喉が渇いている感じ、肌もカサつくんですよね、などというご相談です。
なんとなく、、というお悩みなので、漢方薬を飲むまででもないかな、とおっしゃいます。でも気になられるお悩みなんですよね。こんな時におすすめするお茶が「百潤露(ひゃくじゅんろ)」です。
百潤露は、ゆり根を主成分としたお茶です。このゆり根は漢方生薬でもよく用いられておりまして「百合(びゃくごう)」と言います。どんな効能で用いられるのかと言いますと、1つは、潤して咳を止める作用、2つ目は安神効果と言いまして気持ちを落ち着かせる作用があると言われています。日本にはない製剤ですが、「百合固金湯(びゃくごうこきんとう)」という乾いた咳に用いる漢方がありましてその中に百合が入っています。妊婦さんの止まらない咳に使うと習った記憶があります。
咳が出ないまでも、喉や口の中の乾燥感や、パサパサした感じの時に用いると良いかと思います。飲み方はそのまま飲んでも良いですが、やはりコップ1杯お湯に溶いて飲まれるのがおすすめです。ほんのり甘くて飲みやすいので漢方苦手な方やお子様でも飲めそうです^^
先日、風邪をひいて咳は止まったんだけれども、なんだか喉のあたりの乾燥感が気になるというお客様にも飲んでいただきました。いつも水筒にお茶を入れて職場に持っていかれるようですが、その水筒にお湯を入れて百潤露2包入れてちょっと続けてみますとおっしゃっていました^^
強い咳が出る時は、咳の漢方薬をしっかりと飲んで頂いた方が良さそうです。
カラ咳のような痰が出ない乾燥した咳には麦門冬湯、咳が強く黄色っぽい痰が出るような時には麻杏止咳顆粒が良いですね。咳が落ち着いて、もう一息、、という時には百合根のお茶の出番ですね。
ゆり根のお茶を活用して、秋冬の乾燥した時期を乗り切ってくださいね^^