旅行に持って行きたい漢方5選!
こんにちは、漢方なつめの福山です。
秋の紅葉シーズンも近くなり、また年末年始も近づき、旅行を計画されている方も多いかと思います。今回は、私が勝手に選ぶ、旅行に持っていったら良い漢方5選をご紹介します!
旅行中にあれ?おかしいと思った時にのむものですので、漢方の中でも即効性のあるものを選んで持っていきます。
①十神湯(葛根湯でもOK)
寒気がきて、風邪ひきそう!と思った時にはなるべく早く飲んでください。なんだか風邪ひきそうだけどどうしよう、明日も元気で楽しめるかな、、なんて不安になったらせっかくの旅行ももったいないですね。飲んで汗を出して寒さを追い出す漢方なので、できるだけ早く、暖かい飲み物で飲んでください。風邪ははじめの対処が肝心です。葛根湯は有名なので手に入りやすいですが、私は葛根湯に香蘇散をプラスした十神湯がよく効くような気がしてこれをよく持ち歩いています。(寒気があり鼻水が出るような時は麻黄附子細辛湯でも良いですね。)
② 銀翹解毒散
同じ風邪でも、喉からくる風邪は銀翹解毒散が良いです。喉に痛みを感じたらすぐ1包飲んでください。熱がある時にも飲めます。銀翹解毒散は辛涼解表薬と言って、炎症を抑えながら風邪の症状を落ち着かせてくれます。飲むと薄荷のスッとした香りがします。これも持ち歩いていると便利です。
③晶三仙
これは漢方の消化剤です。食べすぎた時や、夜遅い時間まで食べた時には1包飲むとスッキリします。食べすぎてしまった時食後に飲むようにしてください。同業の漢方の友人たちと食事をしたりすると必ず誰かが持っていて「飲む?」とくれたりします笑。甘酸っぱい味も飲みやすくて良いです。旅行は美味しいものを出来るだけたくさん食べたいですよね。胃の疲れを感じた時に食後に飲むのも良いですし、食事のスケジュールが詰まっている時などにも飲んでおくと安心です。
④木鶏丹
お酒を飲むという時は、木鶏丹は外せません。飲みすぎてしまうと睡眠の質が低下したり、翌日体調が悪くて楽しめないなんてことありますよね。そんな事にならないように、飲む前と飲んだ後に1包ずつ飲んでおくようにしましょう。もちろん飲みすぎないのが1番ですが、お酒を後に残さないように対策しておくと良いですね。飲酒の時に良いと言われる漢方は数多くありますが、色々試して私が今1番気に入っているのがこの木鶏丹です。
⑤勝湿顆粒
名前の通り、湿気に勝つ目的の漢方薬です。旅行の途中、お腹を下してしまったり、胃腸が気持ち悪く吐き気がする、、という時にも使えます。冷たいものを食べて下痢する、お腹を冷やして下痢する、などといった時ですね。胃腸の湿気を乾燥させてくれるようなイメージの漢方です。主に下痢と嘔吐の症状に備えておくと良いでしょう。使用頻度が高い漢方です。
<番外編>
5つに厳選しようと思っていたのですが、書きながらこれもあったら便利だなというものが次々と出てきましたので3つだけ追加でご紹介させてください。
・胃苓湯(クラシエの錠剤タイプ)
お腹が痛い場合や、下痢、吐き気があったり気持ちが悪い時に飲む漢方です。先ほどの勝湿顆粒でも良いのですが、勝湿顆粒は粉薬になりますので子供に旅行先で飲ませるのは至難の技です。その点、錠剤のこちらはさっと飲めますので便利です。胃苓湯は平胃散という胃の漢方と、五苓散という水分代謝を促してくれる漢方を合わせた処方で非常に使いやすいです。私の子供達は五苓散がよく効く体質だったのもあり、いつも常備していました。これは特に子供用に持っていると便利です。
・救心感応丸
これは気を使う旅行に持って行くととても良いです。家族旅行なら良いですが、気が合わないメンバーとの旅行や仕事の出張など常に緊張感を感じたり、ストレスを感じやすかったりする時に持っていくと便利です。緊張感を感じてドキドキしたり、常にストレスを感じて夜なかなか寝付けなかったりする時もありますよね。そんな時なども良いです。なんだかシャキッとしない、なんて時にも良いです。粒のお薬で舐めるのが良いとされていますが(香りも薬効の1つです)麝香の独特な香りがあたり一面に広がりますのでその点だけご注意ください。
・板藍茶
有名な板藍茶です。これは忘れてはいけません。人の多い交通機関を利用して旅行するときは、私は板藍茶をペットボトルのお水に溶かして飲むようにしています。特に冬場は風邪をもらいやすいので欠かせません。いざ風邪の初期症状が出たら、十神湯(葛根湯)や銀翹解毒散の出番ですが、それ以前に予防したいなという時には板藍茶が便利です。
個人的に旅行に持っていった方が良い漢方をご紹介させていただきました。これに市販の解熱鎮痛剤をお守りがわりに持っておくとさらに安心かもしれませんね。ご要望に合わせて漢方をチョイスさせていただきます。ぜひご相談くださいませ^^