粘り強く動ける「亀板膠」と「鼈甲膠」
こんにちは、漢方なつめの福山です。
年末まであと少しとなり、師走の忙しさを感じています。風邪やインフルエンザ、疲れや冷え性のご相談が多い時期です。
この気忙しい時期によく売れるのが「亀鹿仙」です。当店でも人気の商品で続けて飲まれる方も多いので今回はこの亀鹿仙を詳しくご紹介させてください。
亀鹿仙は粉薬の漢方とは製法が違い、甲羅をじっくりと煮出した「膠(ニカワ)状」の製品です。クサガメの甲羅(亀板膠)やスッポンの甲羅(鼈甲膠)をゆっくり時間をかけて煮出し、さらに濃縮させたものが主成分です。高級な膠状の動物生薬が含まれ、栄養豊富な製品です。
この「亀板膠」「鼈甲膠」は実際にどういう働きがあるのかというと、ざっくり簡単にいうと美容と強壮です。甲羅をじっくり煮出し、良質タンパクやコラーゲンなどを含んでいますので、肌に弾力を与えたりですとか、水分を維持するなどの働きをします。また、精力剤としても用いられますので、疲れやすい方や粘り強く動けるようになりたいという時にも向いています。
たまに「元気になる漢方って、夜頭が冴えて眠れないっていうことにはならないのですか?」と聞かれることもありますが、「亀板膠」には「安神作用」と言って気持ちを落ち着かせる働きもあるので、夜ぐっすり眠れないなんていう場合も良いのです。もちろん、不眠症となると別の漢方をご案内しますが、夕方飲んで夜もう少し体力が続くように、、という飲み方もできます。夜飲んでも頭が冴えて困る、というのがないのが便利な所です。
忙しい時期や年末年始にスポット的に飲んでも良いですし、美容やアンチエイジング、妊活や更年期対策などに続けて飲んでも良いでしょう。動物生薬の高級製剤なので、少しいいものを飲みたい、早く実感したいという方にもおすすめです。
他にも「膠」を使った漢方に「婦宝当帰膠」があります。これにはロバの膠である「阿膠(アキョウ)」が配合されています。血が少ない方、冷え性さん、肌が乾燥する場合にも婦宝当帰膠が良いでしょう。暖かいお湯で溶いて服用くださいね。(特に冷えが強い場合は、生姜粉末をほんの少し入れるとお腹から温まり体が楽になります。)
亀鹿仙と婦宝当帰膠、症状に応じて使い分けてくださいね。自分にはどっちが合っているの?という方はご相談を承っております。お話をお伺いし、舌を見せていただくなどしてお薬をご案内いたします。ぜひご活用くださいませ。