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胚移植の際によく使う漢方薬

カテゴリ:子宝相談

こんにちは、漢方なつめの福山です。

 

 

GW前に体外受精で受精卵を移植した方が多く、判定が出る時期ですが、本当に緊張感のある毎日です。大体病院を受診され、その帰りに当店に寄って頂くのですが、待っている間は毎回ドキドキします。。

 

 

昨日、今日と心拍を確認された方、血液検査で陽性判定が出た方がいらっしゃいました。本当に嬉しく思います。

 

 

受精卵を戻した後によく使う漢方薬に、「双料参茸丸」があります。この「双料参茸丸」は、補腎安胎作用があり、子宮内を温めてくれます。普段子宮を温めるのに婦宝当帰膠を使いますが、胚を戻した時はさらに効果の高い「双料参茸丸」にしています。ヤモリを原料とした「ゴウカイ」や冬虫夏草などの動物性生薬も含んでいます。冷え性や風邪を引きやすい体質の方にもよく効く漢方ですが、お値段が高いので、短期間だけ使うことが多いです。

 

 

「双料参茸丸」は原料の生薬を粉砕して蜜で固めてあり、黒い団子状になっています。これを4分の1などに切って、服用して頂きます(蝋で固めた球状の容器に団子が入っています)。味は甘いですが、漢方独特のにおいがあり、ちょっと飲みにくいかも知れません。

 

 

この「双料参茸丸」に、婦宝当帰膠や黄耆の入った製剤をプラスして処方することが多いです。この時期はとても大切なので、いつもの量よりも多く飲んで頂いています。

 

 

何かと不安になりやすい時期ですが、なんとか乗り切って安定期に入るように応援しています^^