漢方での「精子」対策
こんにちは、漢方なつめの福山です。
今回は漢方での精子対策について書いていきます。
赤ちゃんが出来ないというと女性原因だけが注目されがちですが、WHO(世界保健機構)の発表によると、不妊症の原因は「女性側のみ41%、男性側のみ24%・男女両方24%、原因不明11%」となっており、不妊の原因の48%、約半数は男性側にあるといえます。また、2018年のNHKテレビ番組の「精子力クライシス」の中で、1970年代の精子濃度と2010年代の精子濃度を比べると約52%減少したとの報告があるとありました。特に世界と比べて日本では特に精子数が少ないと言われています。食べ物や環境や生活スタイルが背景にあるのだと思いますが、妊活相談をしていると、男性の「性欲がない」というのも加えて問題にあるように感じます。
漢方で男性の精子力対策となると、「補腎」と「活血」です。「腎は生殖を司る」という言葉があります。女性だけでなく、男性も「補腎薬」で造精機能をサポートします。病院ですと補腎薬の「八味地黄丸」や気血を補う「人参養栄湯」などがよく処方されていますね。当店では、ワタナベオイスターや「海精宝」「亀鹿仙」などを飲んで頂いております。ワタナベオイスターは精子を作る際に必要なミネラルである亜鉛やセレンを含んでいますし、実際に飲んでいただいて疲れが取れた、ぐっすり眠れるようになったと効果を実感されて続けて頂く方が多いです。
また、造精機能が下がる原因として「於血」があります。簡単に言うと血行不良を指しますが、於血状態ですと熱がうっ滞しやすくなります。血流を促し、熱をこもらせず流すことが必要ですね。また、精子のDNA損傷の原因の一つに酸化ストレスがあげられますので、抗酸化作用が期待できる活血作用のある漢方薬を、補腎の漢方と併せて飲んでいただくことが多いです。
生活習慣は下記の点に気を付けて下さいね。
・11時までに寝る
・アルコール控えめに
・禁煙
・禁欲しない
・下着はブリーフよりトランクス
・妊活中はサウナを控えめに
・膝上でパソコンをしない
・よく動く・歩く(1日1万歩を目指しましょう)