風邪予防の名薬<黄耆おうぎ>
カテゴリ:日々のつぶやき
こんにちは、漢方なつめの福山です。
寒い時期になってきたので、風邪予防に一緒に「衛益顆粒」を飲んでいます。風邪のひき始めですとよくゾクゾクするので葛根湯や麻黄附子細辛湯が良く効くのですが、私は葛根湯を飲むと麻黄で動悸が出てしまうので続けて飲みたくないのですよね。(麻黄ダメな方はたまに店頭でもいらっしゃいます)
この衛益顆粒に入っている「黄耆(おうぎ)」という生薬は、気力を増す「補気剤」に分類されます。補気剤でいうと「人参」が有名ですよね。人参は、内臓の気を補うのに対して、黄耆は体表の気を補うとされています。風邪は体表、粘膜から侵入しますので黄耆で風邪予防をするのですね。粘膜に対して効果が期待できますので、花粉症やアレルギー症状にも使いますし、体表の気を強くするので多汗症にも用います。防己黄耆湯が代表製剤ですね。
黄耆は私の好きな生薬ランキングベスト3に入る位好きなんですよね(どうでも良いのですが(笑))。店頭でもアレルギー体質の気虚の方ですとか、皮膚のバリア機能が弱い方、汗のトラブルなど適応症の方が多いのでよく使いますし、血圧が高い方でも比較的安心して使えるというのもあります。使いやすい「補気薬」なのですよね。中医師の路京華先生執筆の「免疫力」では1冊黄耆について書かれた本で分かりやすいです^^
冬場はこの衛益顆粒をベースに、喉がイガイガした時や外出時などは頓服で板藍茶を一緒に飲みます。衛益顆粒を飲むと葛根湯の出番が減るなあという感じです。よく効きます。一度風邪を引くと長引きますし、家には受験生もいますのでこの冬はしっかり予防して過ごしたいと思います。