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よく使う「出産後の漢方薬」2選

カテゴリ:子宝相談

こんにちは。漢方なつめの福山です。

 

少しつづ暖かい日が多くなって来ました。春にご出産を控えたお客様も多く、暖かくなってきて散歩もしやすくなりますね。当店で長く漢方相談されて妊娠に至った方もいらっしゃり、ご出産が近づいてくるとそれは本当に嬉しい事なのですが、漢方の卒業も同時に近づいてくるので同時に寂しさを感じてしまう時もあります。いろんな話をさせてもらいますので私も感情移入してしまうのですよね。卒業があるというのは喜ばしい事なんですけどね。

 

この、妊活の卒業の漢方薬に「折衝飲(せっしょういん)」というのがあります。これは出産後のお薬です。出産では大量の血液を失い、そこから母乳育児のスタートです。母乳は血液が原料となりますので「血」をしっかり補う必要があります。さらに、出産後は子宮収縮を促し、悪露をしっかり出してあげないといけません。折衝飲は血液を補い、子宮内の血流を良くする活血作用を併せ持つ漢方薬です。痛み止め作用のある生薬も含まれていますので生理痛などにも使う事もあります。

 

もう一つ、「弓帰調血飲第一加減(きゅうきちょうけついんだいいちかげん)」というのがあります。名前が長いですね。含まれている生薬もかなり多いです。いろんな作用のある生薬が少量づつ含まれています。こちらも折衝飲と同じく産後に使う補血プラス活血作用のある漢方薬ですが、折衝飲に比べて少し穏やかなので体力がない気虚の方や、痰湿が溜まりやすい方、胃腸が弱い方などに使います。いずれも出産後1ヶ月飲んで頂きます。血虚が強い場合はこれらに婦宝当帰膠を加える場合もあります。

 

妊活のご相談の方は、出産前の最後のご相談の時に産後1ヶ月分をご購入いただいて卒業となります^^漢方薬を飲みながらしっかり産後の養生をして、体調を整えながら育児をスタートして頂けたらと思っております。