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冷えのぼせにも使いやすい鹿茸製剤「活命参」

カテゴリ:漢方薬

こんにちは、漢方なつめの福山です。

 

この冬はよく鹿茸製剤を使いました。鹿茸の漢方薬は長い間取扱ってはいたのですが、もっと積極的に使いたいと思い「霊鹿参」を扱い始めてから効果の出る方が多く、妊活のご相談でもぐっとうまくいく方が増えました。鹿茸は「腎を温める」生薬で、腎虚があり冷えていて冬場は辛い、冬場になると体調が悪化する方によく使います。精血を増やす作用も優れているので、血が不足している場合や、腰がだるい、妊活中といった方に特に良いです。舌はどちらかというと白っぽくて膨らんだ方に適応します。「腎陽」を補う生薬はたくさんあるのですが、その中で鹿茸は動物生薬というのもあり作用が強く効果が出るまで早いです。この鹿茸に補気作用のある「紅参エキス」を加えたのが「霊鹿参」ですね。冷えもあり、そしてとにかく疲れやすいのよという方にぴったりです。

 

このように冷えと疲れに効果のある「霊鹿参」ですが、効果が強い分使いにくい場合もあります。冷えるんだけれども上半身はほてりやすいという場合ですね。冷えているけれど舌は赤い場合や、年齢が高い、基礎体温(特に低温期)が高い場合は「腎陰虚」も併せ持っているのではないかと疑います。こんな場合は、鹿茸、紅参に補腎陰の作用をプラスした「かつ名産」が使いやすいです。前回記事に書いた「枸杞の実」も処方内に含まれています。あくまで「冷え、腎陽虚」がベースにある時に使う漢方薬になりますが、症状に応じて使いわけています^^