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妊活中に温めすぎたらダメな体質

カテゴリ:子宝相談

こんにちは、漢方なつめの福山です。

 

 

妊活中というと「温めるべき」というイメージがあると思います。確かに暖かく栄養豊富な土壌に芽が生えるように、暖かい子宮が必要です。冷えがある場合はしっかり暖めるべきですが、一部暖めすぎて逆効果の場合もあります。

 

 

暖め過ぎない方が良いのは「陰虚(いんきょ)」という体質です。陰虚というのは簡単にいうと体を潤す水分が不足している状態を言います。体を潤すことが出来ないので、皮膚や粘膜の乾燥、口が乾くなどの訴えがあります。陰(水分)が不足していると熱を抑えることができないので相対的に熱症状が出る場合もあります。のぼせたり熱い熱いと汗をかいたりなどです。特に手のひら、足のひらなどが熱いのが陰虚の熱ですね。喉は乾くのですがガブガブと水を飲むのが好きなわけではなく少しづつ水を飲むなどするのが特徴的です。舌を見ると赤っぽくヒビ割れています。水不足の地面にヒビが入るのと同じような感じです。

 

 

 

妊活で言うと生理周期が短い、基礎体温が高い(低温期が36.4度以上、高温期36、8度以上)、低温期が短く早く排卵するなどがあります。卵巣内の温度が高いと質の良い卵子が育ちにくくなりますので陰虚体質の方は水分を補う漢方薬が必要です。ゆで卵ではなく水分を含んだ栄養たっぷりの卵子に変えていくことが必要です。

 

 

 

漢方薬ではこの陰虚に対して使うものが数多くありますので症状に合わせて使います。年齢が高くなると陰虚傾向になりますので、35歳以上の方や採卵前などはしっかりと量を使っています。陰虚の方は普段の養生はやはり水不足を招かないようにして欲しいですね。過度の発汗、たとえばサウナやよもぎ蒸しなども控えめに。辛いものは適度に、汗をかきすぎる程の厚着もいけません。また、夜は陰長の時間と呼ばれ卵子の成長には質の良い睡眠が必要です。中国南京の病院では特に睡眠の質を重視しています。七時間以上の睡眠が得られるように早く布団に入るようにして見てくださいね。