ブログ

美容漢方と言えば瓊玉膏かなと思います。

カテゴリ:Uncategorized

こんにちは、漢方なつめの福山です。

 

美容に良い漢方はありますか?とよくご質問頂きますので、今回は美容にオススメの漢方薬をご紹介させて頂きます。

 

 

瓊玉膏(けいぎょくこう)と言います。

 

 

この瓊玉膏は由緒正しい漢方薬で、1160年、中国が「宋」の時代に誕生した漢方薬です。時の皇帝の子孫が脈々と栄えることを願って作られたものです。瓊玉公は「皇帝とその子孫の不老長寿を願う至宝の薬」として愛用されていたと言われています。

 

 

かの有名な西太后の「美」と「健康」を支えた漢方処方でもあります。「平均寿命が四五歳前後だった当時の中国で、七四歳まで生きた」とあります。しかも、ただ単に長生きしたというだけではなく、崩御の直前まで意識がはっきりしていたうえ、髪も終生黒々として、肌も美しかったと『西太后の不老術』(宮原桂著)でも記されています。まさに伝説の処方ですね。

 

 

赤ちゃんの肌は水分たっぷりのモチモチ肌ですが、年齢を重ねるにつれお肌が乾燥しやすくなってしまいます。お肌だけでなく体内の水分も加齢により少なくなりがちになり、これを「腎陰虚」と言います。瓊玉膏はそのような時に用いる「補腎陰」と「血」を補うのが得意な漢方薬です。

 

 

お肌が乾燥気味で化粧のりが悪い方はもちろん、お肌の水分不足を感じている方、年々疲れが取れない、慢性疲労の方、「美容」と「疲れ」に悩む方にオススメしたい漢方薬です。妊娠を考えている方にも良いです。妊活ですと年齢が高い方、基礎体温が高めののぼせやすい方などに向いているかと思います。

 

 

瓊玉膏の主役は地黄(ジオウ)の絞り汁で、全体のおよそ80%を占めています。地黄は粉末でなく、絞り汁を使用していることが特徴で、陰を養う地黄の薬効が優れています。地黄だけでなく、気力を増す人参末、茯苓末、枸杞子、沈香末、ハチミツを混合し、二重蒸気釜で72時間加熱したのち、徐々に冷却させて製品としたものが瓊玉膏です。

 

 

こんな感じの真っ黒なペースト状の練り薬ですね。味はほんのり甘く漢方薬の味です。一回分が添付のスプーン1杯分です。そのまま舐めても良いですが、コップ一杯のお湯に溶いて空腹時に服用下さいね。味が気になる!という方はご来店ください。試飲用がございます。私は結構飲みやすいかな、、と思います。婦宝当帰膠より甘さは控えめですね。

 

 

 

私が瓊玉膏を飲むのは疲れが続いた時ですね。疲労が溜まった時には「牛黄」や「麝香」「人参」などの即効性のある漢方薬を頓服で用います。その場はなんとか切り抜けられても疲れが続いた時には、しばらく瓊玉膏を多めに飲んで基礎体力を養います。1瓶飲み終わるころは大分元気になります^^

 

 

そういえば、瓊玉膏を長い間飲んでいただいているお客様がいらっしゃいました。80代の女性のお客様ですが、髪の毛が真っ白で綺麗な白髪でいらっしゃったんですね。その方がある日「ちょっと髪の毛を見てちょうだい」を帽子を脱ぐと真っ白だった毛髪が一部分黒髪になっていて、、「ええっ!!」と驚いてしまいました。「私は瓊玉膏のお陰だと思っているの」と仰って頂き、それからは黒くなった部分をご来店のたびに見せて下さいました。髪の毛のトラブルには「補腎」と「補血」を考えますから、まさにそれらの効果がある瓊玉膏の効能かな、、と妙に納得しました。本にも書いてあるのですけれどもね。目の前で見て驚いた経験があります。

 

 

今日は瓊玉膏のご紹介でした。

 

 

体力・気力の低下を感じる方、美容に内側から対策されたい方などぜひ試して見てくださいね。