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脇腹の張ったような痛み<胸脇苦満>

カテゴリ:日々のつぶやき

こんにちは、漢方なつめの福山です。

 

 

先日、同じような症状のご相談が続いたので記事に書こうかと思います。

 

 

ご相談は「脇が張ったような痛み、胃も痛いような、背中も痛いような気がするし、お腹が重たいような感じもある」といった内容でした。

 

 

このような症状、心当たりのある方結構いらっしゃると思います。漢方の用語で「胸脇苦満(きょうきょうくまん)」と呼ばれています。みぞおちから胸の脇まで張ったような感じや痛みがあり、肝臓や胆嚢にトラブルがある場合に起こるとも言われる一方、ストレスなどが引き金になることも多く、緊張の場で発症したりなどします。

 

 

今日のお客様も「ゴルフの時に痛みが出る。痛くなるとゴルフが全然楽しくない」と仰っていました。私もこの痛み若い頃に経験がありまして、飲み会などの席でイタタタ、、と痛みが起こる時が時々ありました。キリキリと痛み出すと辛いので、楽しいはずの席も全然楽しくなく、痛みよ早く治ってくれ、、と願うばかりでした。数年後、漢方を勉強してあの痛みが「胸脇苦満」だったのだと知って自分で対処出来る様になりました^^

 

 

今思うとストレスがある場だと痛みが起こったような気もしなくはないのですが、漢方ではこんな時に「柴胡」と「芍薬」が含まれている漢方薬を使います。これらの生薬には抗炎症作用や精神緊張の緩和作用があって症状を改善すると考えられており、漢方的には「肝の気の流れを良くし、張ったような痛みの症状を緩和する」と言われています。

 

 

漢方製剤ですと「四逆散」や「柴胡疎肝湯」が有名ですね。どちらも「柴胡」と「芍薬」を含む製剤で処方構成が近いです。柴胡疎肝湯は女性のメンタル不調に良く効く「香附子」等も含まれているので、精神的な症状や生理前にイライラするなどという症状に飲んで頂く事も多いです。

 

 

1週間もしないうちに症状が楽になられる方も多いので、この痛みや脇の張ったような不快感に心当たりがある方はぜひ試してみて下さいね^^