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「いつもより生理の量が少ない」というご相談

カテゴリ:子宝相談

こんにちは、漢方なつめの福山です。

 

本日、お客様よりご相談頂きまして、子供さんの生理についてのご相談でした。

今月は量が少なくほとんど出血していないようで、、との事で、いつもなら生理の時に痛みや頭痛があるようなのですが今月はそんな症状もなく、本人は楽だと言っているのですが、放っておいて良いものかどうか?という内容でした。

 

こういった内容のご相談は結構多くあります。若い女性にも多くお母さんからご相談いただくケースもよくあります。

 

生理の量が少ないというのは一般的に「過少月経」と呼ばれています。一周期あたりの出血量が20ml以下と非常に少なく、2日目でもナプキンに少し血がつく程度というのもあります。いつもと比べて出血量が少ないので「おかしいな」とすぐ気がつきますが、生理の煩わしさや痛みがある方は「いつもと比べて楽だからいいか」と数ヶ月そのまま放っておいてしまう方も多いです。

 

過少月経の原因はさまざまです。子宮に問題がある場合や、PCOSや高プロラクチン血症などが原因で排卵をしていない場合、甲状腺機能に問題がある場合、卵巣機能の低下によるものやホルモンバランスのトラブルによるものもあります。

 

過少月経そのものはあまり心配がないとは言われていますが、このような病気が隠れている場合もあるので、過少月経が続く場合は一度病院で検査を受けてみられるのが安心です。特に、妊活中の方は早めに受診して原因を特定した方が良さそうです。

 

漢方でも過少月経に対応できるものがあります。

過少月経の原因は、「腎精不足」や「血虚」、「寒凝瘀血・気鬱による瘀血」「痰湿」などと考えられています。どのタイプになるかは、生理以外の全身症状で弁証していきます。

 

「腎精不足」ではめまい、かすみ目、腰に力が入らない、耳鳴りなどの症状を伴うこともあります。「血虚」の場合はめまい、かすみ目、動悸などを伴います。瘀血が絡む場合は、生理の時に痛みや張った感じを伴いますし、痰湿の場合はおりものが粘ったり、量が多いというのがみられます。

 

中国の処方を見ていると「地黄」を使った処方が多いですが、痰湿の場合は、地黄を使わず健脾化痰といった湿気をとる方剤を使うようですね。当店でも当帰、地黄が含まれている製剤を使ううことが多いです。チャガ(シベリア霊芝)などもよく使います。これも症状をお伺いしてから漢方薬を決めていきます。

 

何かと見過ごされがちな過少月経ですが、ぜひ体のサインに気づいて、早めに対処するようにして下さいね^^