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小青竜湯を飲んでも鼻水が止まらない時は?

カテゴリ:日々のつぶやき

こんにちは、漢方なつめの福山です。

 

ここ最近、秋の花粉症のご相談がとても多いです。いつも花粉症がないけれど今年はなんだか鼻水が止まりませんという方もいらっしゃいますし、例年は衛益顆粒だけで快適に過ごせていたのだけれども今回はどうにも症状が治まらないという方もいらっしゃいます。

 

花粉症で多いのは水のような鼻水が出るというお悩みですね。これに対しよく使うのが、小青竜湯や麻黄附子細辛湯という漢方薬が有名です。二つとも似たような内容ですが、即効性もあり、飲んで10分くらいで楽になります。家庭に常備しておくととても便利です。

 

ところが、これらの漢方薬を1日3回も4回も飲んでも全く鼻水が止まらないという方もいらっしゃいます。漢方薬は多少多めに服用いただいても大丈夫なものが多いですが、小青竜湯も麻黄附子細辛湯も麻黄を含んでいますので、交感神経が興奮してまれに動悸などの症状が出る場合もありますので気になるところです。

 

どうしても鼻水が止まらない場合は「脾胃」に注目してみることが大切です。鼻水は「痰湿」が原因で、余計な水が溜まった状態だと考えられます。この痰湿は「脾胃(胃腸)」で生産されます。「脾は生痰の源」という言葉があるように、脾胃(胃腸)が弱ると水分代謝がうまくいかず痰が体内に停滞し、鼻を塞ぐと考えられています。

 

そのため、胃腸の働きを助け、痰湿を取ってくれるような漢方薬を小青竜湯などと合わせて飲んでいただくと良いでしょう。

 

私自身、小さい頃からアレルギー性鼻炎に悩まされていましたが、漢方を飲んでかなり良くなりました。20年前になるかと思います。小青竜湯などと合わせて「香砂六君子錠」という漢方を飲んでいました。(今は香砂六君子錠という製品はなくなり「健胃顆粒」という名前で販売されています)。義母に「あなたは胃が弱いから水が溜まって鼻水が出る」と言われて飲むようになりました。まわりに「鼻炎なのになんで胃ぐすり?」と言われましたが、まあ食欲も出るし疲れにくくなる感じもあったの飲み続けていました。そのうち、鼻をグスグスやるのがなくなっているのに気がつきました。気がついたら楽になっていたという感じです。あれには驚きでした。

 

脾胃(胃腸)の漢方薬はたくさん種類がありますので、健胃顆粒だったり勝湿顆粒だったり、温胆湯だったり他にもあります。そこは弁証で決めたら良いのかなと思います。普段の食事も、脾胃をいたわる食事をした方が楽になります。脂こいものや冷たいもの、小麦製品を出来るだけ控えてみましょう。食べ過ぎも要注意です。まずは朝ご飯を軽く和食にするところから始めてみても良いですね。

 

季節の変わり目は体調を崩しやすくなりますので、体をいたわりながらゆっくりお過ごしくださいね^^