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不安感や脳の疲れを感じた時には「心脾顆粒」

こんにちは、漢方なつめの福山です。

 

今日、漢方を長く続けているお客様から「いろいろ飲んだけど心脾顆粒の効果には驚きました」とお声がけいただきました。心脾顆粒は私も特に好きな漢方薬で、効果を感じて続けている方も多く人気の漢方薬です。今日はその心脾顆粒について書こうかと思います。

 

心脾顆粒はいろいろな症状に使いますが、特にどんな方におすすめする事が多いかというと、ストレスや脳の疲れ、不安感を感じたり、考えすぎてしまったり、眠りが浅いなどと精神面での疲れなどがある場合です。

 

中医学でいう「心」は「神志を主る」働きがあると言われ、これは「心」に精神や思考、感情を調整する作用があると考えられています。心の血液が不足した状態を「心血虚」と言い、焦燥感や不安感に加え、眠りが浅い、頭がぼーっとする、物忘れが多いなどという症状が起こりやすくなります。これに対し、酸棗仁や竜眼肉などで心血を補い、心の機能を助けてくれるのが心脾顆粒です。

 

また、心脾顆粒は脾気虚というタイプにも適応している処方です。胃腸が弱く、疲れやすい、食欲が落ちているなどというのが脾気虚の症状ですね。脾が疲れると、食べ物から血を作ることが出来なくなりますから血虚に進行しやすくなります。気力を補い、胃腸の消化吸収を助けながら、心血を補ってくれるのが心脾顆粒の働きです。ネーミングの通り「心」と「脾」のお薬ですね^^

 

同じ酸棗仁を使った処方に「酸棗仁湯」があります。これも精神的な不調がある時に使いますが、酸棗仁湯は「煩躁(はんそう)」といって、落ち着かなかったりいてもたってもいられないような状態、イライラがある状態にさらに眠りが浅いといったときに使う漢方ですね。ちょっとした興奮状態というイメージでしょうか。イライラというと加味逍遙散が有名ですが、一緒に合わせて使ったりなどもします。

 

どちらも飲み方は人それぞれで、不安や不眠が続く時はしばらく数ヶ月飲んでもらう場合もありますが、「私にはこれが効くので5日分ください」などなど短期間で飲まれている方も多くいます。メンタルが不安定になりやすいこの時期、気持ちが楽になる漢方を取り入れながら体調を整えてくださいね。