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出来るだけ毛細血管を維持しよう!

カテゴリ:なつめ通信

こんにちは、漢方なつめの福山です。

 

 

先日ご来店のお客様が「今年は麦味参顆粒と冠元顆粒を飲んだらだいぶ疲れが違う」とのことで、冠元顆粒を買っていかれました。夏バテには「麦味参顆粒」をよくおすすめするのですが、冠元顆粒を一緒に飲むと効果をより実感されます。冠元顆粒は人気商品でして当店でも続けている方が多くご質問も多いので、今回はこの冠元顆粒について書いてみようかと思います。

 

 

冠元顆粒の前に簡単に血管の話をします。人間の体には大まかにいうと太い血管と細い血管があります。細い血管を毛細血管といい、身体の全体の約95%以上がこの毛細血管で占められています。

 

 

毛細血管は身体の先っぽまで張り巡らされ、細胞や組織のすみずみに酸素や栄養分などの物資をせっせと送り、不要になった二酸化炭素や老廃物を回収する仕事をしています。そのため毛細血管が減ってしまうと、身体のすみずみまで栄養が届かず、そして不要物も排出できなくなるので細胞が仕事できず老化が進んでしまうんですね。

 

 

太い血管が詰まると脳梗塞や心筋梗塞など命に関わりますが、毛細血管が減ったり詰まったからといって一瞬で命に関わるということはありません。ただ、少しづつ毛細血管の機能低下が起こると、その先の臓器に少しづつ影響を及ぼします。

 

 

例えば美容でいうと、毛細血管に栄養が届かなくなるとコラーゲンの産生が減り、シミ、くすみや、たるみの原因になりますし、頭皮では髪の毛に栄養が運ばれず、髪の毛が細くなったり抜けやすくなるなどします。脳の毛細血管が徐々に詰まっていくと、認知症の原因となることもありますし、胃炎や生理痛、肩こり、腰痛、その他全身の代謝低下につながります。まさに万病の元ですね。

 

 

この毛細血管ですが、年齢とともに数が減少していくことがわかっています。20代に比べて60代になると約4割も数が減少してしまいます。個人差がありますが、できるだけ毛細血管が減らないようにしたいものです。

 

 

漢方では、この血管の問題を「瘀血(おけつ)」と考え、活血薬と呼ばれる漢方薬を使います。血液をサラサラにする代表生薬といえば「丹参(たんじん)」です。血流を促し、血管を拡張する作用があり、微小循環の改善に役立つと考えられています。

 

中国では「丹参」はとても有名で、病院でも注射液などで用いられています。冠元顆粒の丹参は四川省の空気が綺麗な地域で管理して作られています。

 

 

そのまま飲んでも良いですが、お湯100ccに1包溶いて飲むと飲みやすいです。

 

 

飲む量ですが、動悸や肩こり、頭痛がある場合は1日2〜3包を目安に。健康維持のためには1〜2包をご案内しています。貧血や冷えがある女性は婦宝当帰膠、疲れる方や年齢が高い方は麦味参顆粒、のぼせがある方は杞菊地黄丸や亀鹿仙などと併用すると効果がグッと良くなります。症状や体質などで組み合わせる漢方や量などは違います。一度ご相談ください^^