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秋は「肺」の季節。粘膜を整えて外邪から身を守ろう!

こんにちは、漢方なつめの福山です。

 

ここ数日、咳や喘息のご相談が多いです。季節の変わり目というのもありますし、空気の乾燥や、秋の花粉のせいかも知れません。この秋という季節は、五臓の中でも「肺」にトラブルが起こしやすい時期と言われ、慎重になるべきと言われています。

 

 

この季節が変わる時期に飲んでおいた方が良い漢方で「衛益顆粒」があります。この衛益顆粒はもともと「玉屏風散(ぎょくへいふうさん)」という名前で、体の表面に屏風を立てて、外からの邪気から身を防ぐ効能があるとされています。外からの邪気というのは何なのかというと、ウイルスや細菌、花粉、ホコリ、気温の急激な変化などがそれに当たります。風邪予防や、花粉予防などに用いられるのはそのためです。

 

衛益顆粒の主役である「黄耆(おうぎ)」という生薬は、中国では朝鮮人参と並ぶ二大補気薬として有名ですが、黄耆は粘膜や皮膚のバリア力を高める生薬として注目を集めています。粘膜を整えることで、外からの侵入に備える目的でよく使用されます。

 

何か症状がある場合は、衛益顆粒をベースに症状に合わせて他の漢方をプラスして飲んでもらいます。例えば咳が出る場合は衛益顆粒に麻杏止咳顆粒、麦門冬湯、小青竜湯、平喘顆粒などですね。これは咳の性質や痰の状態でどれを選んだら良いかを考えます。他にも皮膚の症状であれば衛益顆粒に荊芥連翹湯や消風散など、鼻の症状があれば衛益顆粒をベースに麻黄附子細辛湯、辛夷清肺湯などを組み合わせることで効果が出やすくなります。

 

また、今は症状が出ないけれども毎年この時期に体調を崩すんです、という場合に予防に用いる方法もあります。今日も「この時期体調を崩しやすいので辛くなる前に準備しておこうかと思います。去年楽に過ごせたので。」と衛益顆粒を買いに来られたお客様がいらっしゃいました。また「家族が風邪をひいているので、予防に板藍茶と一緒に飲みます。」と買いに来られたお客様もいらっしゃいました。体が疲れて風邪をひいてしまいそうなんていう時も活用していただけたらと思います^^

 

飲みやすい味なので漢方苦手な方でも試してみてください。ぜひご相談くださいませ。