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ヒャッポダ(マムシ)で経絡を通す「活絡丹」

カテゴリ:漢方薬

こんにちは、漢方なつめの福山です!

 

先日、広島中医薬研究会の定例会がありました。今回は中医師の専任講師の先生に新しく発売となった「活絡丹(かつらくたん)」の講義を受けました。

 

活絡丹は「蘄蛇(キダ)」というマムシを配合した製品です。日本では「ヒャッポダ」と呼ばれています。猛烈な毒をもち、噛まれたら100歩歩くうちに息絶えると言われています。

この蘄蛇(キダ)の内臓と頭を取り一度よく乾燥させ、のちにお酒に入れて加熱し、その後再び乾燥させたものです。この工程を行うことで作用が高まると言われています。

活絡丹にはサソリも配合されています。生薬名を「全蝎(ゼンカツ)」といいます。

 

これらは、詰まった経絡の流れを通すものとして一緒に用いられます。病巣を探して、深く潜り込み邪気を取っていく働きをします。よく痛みや麻痺などに用いられるイメージですね。他にも、「蘇合香(そごうこう)」「乳香」「没薬」など香りの良いものも含まれ、開竅させるという目的もあります。開竅とは鬱滞した気を流し、意識をはっきりさせるということです。

 

効果としては強いものですのでどのくらいの量を使うか悩むところですが、昨日の講義で大体の目安を習いましたので少しづつ試してみたいと思います。「流す・通す作用」の強い内容ですので、陰血を補うものと併用した方が良さそうですね。

 

先日いつものお客様に適応症の方がいて、どうかなと思いご提案しました。中身を説明するときにマムシだったりサソリだったり、蚕やミミズなども入っていますので抵抗されるかなと思いましたが「ちょっと興味あります笑」とおっしゃって飲んでいただいています。良かった。

 

粒は噛んで飲んでも良いです。噛むと塩辛く磯っぽい風味だそうです。それを聞くと噛みたくなくなりますが、香りの成分が入っているので噛む方が効果として良さそうですね。私は勇気がないのでやめておきます笑

 

また、なつめ通信のお便りでもご紹介する予定です。興味のある方はお声がけください。