季節の変わり目「気持ちが落ち込んでとにかく眠い、疲れる」
こんにちは、漢方なつめの福山です。
近頃急激に寒くなり、風邪や気温の変化で体調を崩してしまったなどのご相談が相次いでいます。先日も、なんだか気分が落ち込むんです。仕事が忙がしいので休んでもいられなくて困っています。朝も起きれなくていつまでも寝ていたいと思うんですよね。とご相談を受けました。
食欲はありますか?とお伺いすると「それがびっくりするくらいあるんです。何を食べても美味しくて太ってしまいそう」との事でした。季節の変わり目というのもあるかもしれないですが、このような症状は「冬季うつ」に似ているのかと思います。
「冬季うつ」とういうのは、名前のとおり寒くなった時期に起こりやすく、普通のうつと違って「食欲が増す」「寝ても寝ても眠い」という症状があるのが特徴です。研究では、日照時間の関係でメラトニンの分泌が増えるためではないかと言われていますがはっきりとした事は分かっていません。
中医学では、体を温める「陽気」が不足していると考え、こういった症状には「陽気」を補い体を温める漢方薬を考えます。
双料参茸丸、参茸補血丸、桂枝加竜骨牡蠣湯などがそれにあたります。眠りの症状が強ければ心脾顆粒、気力がなければ補中益気湯なども良いですね。冷えが強い、生理痛などもあるようでしたら体を温める婦宝当帰膠もとても良いです。もともとの体質と、困った症状によって漢方を選んでいきますので困った方はご相談にいらしてください。
漢方薬ではなくハーブティではあるのですが「シベリア人参茶」も良いです。原料である「エレウテロコック」は「環境適応力(アダプトゲン)」を保護する作用があると言われ、この急激な温度変化があるときに取り入れたい健康茶です。エレウテロコックは寒さの厳しい地方で育ち、体を温める働きもあります。漢方薬までとはいかなくても手軽なもので、、という時にはぜひ試してみられてください。
薬だけではなく、日を浴びるように心がける、軽く発汗するような運度を取り入れるのも大切です。冷たいものではなく体を温めるものを積極的に摂るのも良いでしょう。(生姜やスパイスを取り入れた料理なども良いですね)
季節の変わり目の体調を崩しやすい時期です。いつもと少し違った生活習慣を取り入れながら養生をしてくださいね^^