当帰芍薬散と婦宝当帰膠のちがい
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こんにちは、漢方なつめの福山です。
本日、お客様より、よく病院で処方される
当帰芍薬散と婦宝当帰膠はどういった違いが
あるのですか?というご質問を頂きましたので
書いてみます。
当帰芍薬散も婦宝当帰膠もどちらも血を補ってくれる
補血効果のある漢方薬です。貧血や冷え性、生理不順
などに使います。
ではどう違うのでしょう?
それは「当帰」の分量が全然違います。
当帰芍薬散は当帰が1~2割含まれているのに対して、
婦宝当帰膠は約7割含まれています。
当帰の薬効は補血効果に優れ、さらに血流を良くする
活血効果、身体を温める効果などがあります。これらの
効果を期待するのであれば婦宝当帰膠が良いでしょう。
さらにロバのニカワ成分である阿膠が含まれているので、
お肌に対する効果も期待できます。
では当帰芍薬散はどういう人に向いているのかと言うと、
補血効果に加え、茯苓・沢瀉・白朮などの利水剤が含まれ
ていますので、水分をため込みやすい体質の方、浮腫みが
ある方が飲まれると良いですね。婦宝当帰膠+五苓散などの
利水剤でも効果が期待できます。
同じ「補血薬」のくくりでも、使う漢方はたくさんあります。
他にも四物湯や十全大補湯、帰脾湯、酸棗仁湯、当帰飲子
など・・・まだまだいっぱいあります。
症状によって使い分けて頂けたらと思います^^
迷ったときにはなつめまでお越しくださいね。