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汗をかくこの季節 微小血管大丈夫?!

カテゴリ:なつめ通信

先日、西城秀樹さんが急性心不全で亡くなられました。

私の世代はリアルタイムで全盛期を知りませんが、幼少期にヤングマンが良く流れていましたし、大人になってからはカラオケで先輩が「情熱の嵐」を歌って盛り上がっていたのを思い出します。二度の脳梗塞を患われ、リハビリを頑張ってらっしゃる最中という事でした。

脳梗塞や心筋梗塞は血液が粘って、ひどくなると血栓ができて、その血栓が剥がれて細い微小血管に詰まってしまう疾患です。秀樹さんも1度目はサウナに入っている途中に気分が悪くなったということでした。原因はさまざまですが、炎天下で運動や作業したり、サウナに入ったり、朝起きて散歩中に、飛行機の中など、汗を大量にかいたり血液が粘るときに起こりやすくなります。

朝起きて散歩される方も多いと思いますが、起きてすぐは寝ている間にコップ1杯分の汗をかくので、お水を1杯飲んでお散歩されたほうが良いですし、飛行機の中も乾燥している機内に同じ体勢で長時間乗るのは、とても危険な状態です。

漢方薬に生脈散(しょうみゃくさん)といって読んで字のごとく、脈を生みだし血液や体液を潤す漢方薬があります。水をいくら飲んでも体は潤いませんが漢方のスポーツドリンクと呼ばれる生脈散は血液の粘度を下げ、体を潤します。血栓を溶かすには冠心2号法という、文化革命時代に毛沢東が自身の心臓病のために開発させた処方があります。こちらを生脈散と一緒に飲むのが効果的です。中国の病院ではこの2つの注射もあり心臓病に救急で使われています。

職業柄、病気で苦しまれている方をテレビで拝見すると「あの漢方飲んでもらいたいなあ」と思うことがよくあります。西城秀樹さんのニュースを聞いて予防できる漢方もあるのになあと不謹慎ですが感じてしまいました。これから、暑くなり熱中症も増えますし、炎天下でのスポーツ、旅行で長時間のフライトに乗られる方も多いと思います。血液が粘らないよう漢方で対策していただければと思います。広島出身の西城秀樹さんのご冥福を心よりお祈りいたします。