こんにちは、漢方なつめの福山です。

妊活のご相談のお客様には基礎体温を見せて頂いて

おります。よく基礎体温についてご質問を受けますので

今回は基礎体温について。

基礎体温の測定は、十分な睡眠を取った起床直後に、

布団に寝たままの状態で、舌下で計測を行ないます。

必ず婦人体温計を使用ください。

毎日出来るだけ同じ時間帯に行います。

基礎体温を測定するためには、まとまった6時間以上

の熟睡を必要とします。もし睡眠不足がある場合は

基礎体温表に一言書いておいてください。

睡眠不足のほかにも、飲酒や夜勤、身体を動かす等の

原因で影響が出ますので要注意です。

病院の血液検査やエコー検査ほど正確ではありません

が、基礎体温表から読み取れる事項も数多くあります。

排卵があるか？排卵の時期はどうなのか？タイミングの

予測などです。

実は中医学的なヒントも沢山詰まっています。

ストレスがあるか？体の冷え・のぼせがあるか？

血流が良いか？気血は不足していないか？などです。

実は私は「補腎」の薬選びで基礎体温を参考にして

います。30歳を超えると、「補腎薬」という卵子の

老化対策の漢方を選ぶことが多いですが、補腎薬でも

「腎陽を補うもの」「腎陰を補うもの」があります。

基礎体温で、低温期の体温が低い、排卵期までの日数が

短い場合は、体の陰を重点的に補うようにしますし、

高温期の体温が低い、高温期の日数が短い場合は、

陽を補う漢方薬を用います。もちろん基礎体温だけでなく

問診や、舌などを見せて頂いて総合的に判断しています。

年齢が高くなると、基礎体温でも低温期が高い方が多く

冷えもあるけれどのぼせる事が多いんです、手のひらが

熱いんですという方が結構多く、この場合は腎陰虚になり

ますので補腎陰薬を使っていきます＾＾

いろんなヒントが隠されている基礎体温表ですので、

是非記録してみてくださいね＾＾