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春先に多いめまい。

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こんにちは、漢方なつめの福山です。

 

この時期、めまいのご相談が多く、かけこみでご相談

に来られる方もいらっしゃいます。春は陽気が上がる季節。

身体の陽も亢進して頭に熱が上がりやすくなる時期ですね。

最近コロナのニュースばかりですし、いつもと違う日常、

不安な生活なども拍車をかけているように思えます。

 

めまいはの原因はいくつかありますので書いて行きますね。

 

<肝腎陰虚からの肝陽上亢>

綿を踏んだ様な、足元がおぼつかくなるようなめまい。

高血圧(特に下の血圧)が高い方に多いです。頭痛、首こり

など伴う事が多いです。体の陰血が不足することで、身体の

熱(肝陽)が更新し頭に熱が上がった状態です。熱症状なので、

舌も赤く、陰血が不足していますので亀裂が入る方もいます。

こういった方は、肝腎の水分を補い、陽気をしずめる漢方薬、

釣藤散や、杞菊地黄丸などを用います。頓服には牛黄清心元を

使います。

 

<脾虚からの痰湿>

天井がまわるような回転性のめまい。

よく水毒の眩暈とも言いますね。頭位の水分代謝が悪くなり、

停滞した症状です。痰湿が発生するのは「脾」ですから、

もともと脾虚があり、痰湿が発生しやすい体質の方に多い

です。食欲がない、胃がつかえる、吐き気があるなどの

症状も出やすく、舌を見ると厚い苔がべったりと乗っています。

こういった方は、温胆湯、苓桂朮甘湯、沢瀉湯、半夏白朮天麻湯

などを使います。このようなタイプの方は無理に水を飲みすぎ

てはいけません。胃に負担のかけない食事を取って下さい。

 

多いのは以上の2つですが、他にも於血が原因のめまいや、

腎虚、気血両虚、更年期が原因のものなどもあります。

めまいのお薬はいろんな原因があり、お薬も温めるもの

から冷やすものまで沢山ありますので間違わずに使用したい

ものです。