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AMHと漢方の対策

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こんにちは、漢方なつめの福山です。

今日は妊活相談の方からご質問の多いAMHについて書いてみたいと思います。

 

AMHは正しくは「抗ミュラー菅ホルモン」と言います。

 

このAMHは、今眠っている原子卵胞の数と比例すると考えられています。簡単に言うと卵子の在庫数の目安ですね。精子と違い、卵子は生まれた時から減少するばかりで、出生時には200万個ある卵子ですが、その後年齢とともに減少して行き、思春期には5~10万個となります。35歳を過ぎると減少スピードが速くなります。AMHはおおよそ年齢に比例します。

 

AMHは残っている卵の数なので、卵の質を測れる訳ではありません。妊娠にとって重要なのは質ですので、AMHだけで妊娠しやすいかどうかは判断出来ませんが、残っている数が多ければ、その中で質の良い卵の数が得られる可能性が高い、という事も言えるのではないかと思います。残念ながら卵の数は増えることはありませんので、残った卵の質を少しでも上げていくことが重要となります。

 

漢方では「腎」との関係が深いです。

「腎」は中医学において、生殖や成長、ホルモン分泌などの機能を持つ生命の源とも言われています。

 

年齢は重ねて行くものですが、補腎することによって老化のスピードをゆるめ、残っている卵のケアをすることが必要となります。この「腎」の強さは個人差があり、妊娠力においても差が出てきます。当店では30歳を過ぎたくらいから補腎薬をプラスして行きますが、体質を見ながら判断します。

 

漢方薬では、補腎薬の基本処方である「六味丸」をベースとした杞菊地黄丸、寫火補腎丸。亀鹿仙や二至丹、参茸補血丸などを、体調や基礎体温表を参考にしながら飲んで頂きます。

 

低温期が長い、PCOS傾向にある方は化痰作用のあるシベリア霊芝などを選びます。補腎薬も種類が沢山ありますので、せっかくですから効果が出やすい体質にあったものを、と思っております。

 

飲んでから基礎体温に変化が見られた、おりものが増えて人工授精がうまくいった、採卵数が増えたというお客様も多いです。

 

是非、体に合った補腎薬で妊娠力をアップさせましょう。